僕も君を守れるように しっかりしないとね
「これからも、よろしくね」
その言葉とともに渡された、きちんとファイル。
開いてみると、今までは彼女の入っている保障の一覧。
(意外としっかりとしているんだなぁ・・・)
彼女のことは何でも知っているつもりだったのに。
「一生面倒みるって言ったよね。」
そうか。これからは僕が彼女を守っていくんだ。
やっと彼女のことを任せられたという喜びと同時に
家族になる実感が沸いてきた。
「あなたの分もまとめておいてね。
お互いにこれからのこと、きちんと整理しておこうね。」
思っていたよりも、しっかり者の彼女。
僕もそんな彼女を守れるように、しっかりしないと。
「改めてよろしくね。」
そっとつぶやいた。
妻には、聞こえてるのか聞こえていないのか。
今日も煮物の良いにおいがする。