「人が人を想う」ことの本当の意味

「人が人を想う」ことの本当の意味

「人が人を想う」ことの本当の意味

27歳までの私は、大好きな仕事に没頭していた。

親に会うのも2~3年に一度。
祖父母とは、いつから会っていないか覚えていないほどだった。

そんな私が、27歳の時に保険業に携わるようになった。

仕事にやりがいを感じていたし、
お客様の役に立っていると、その時は考えていた。

しかし今思えば、保障の根底にある「人が人を想う」という意味に
実感が無かったのだと思う。

話す言葉はどこか他人事だっただろう。

 

自分に転機が訪れたのは、私が29歳の冬。
祖父が亡くなったという連絡を受けた時。

祖父は透析治療を受け、2年で亡くなった。

亡くなる一週間前に、少なくとも7年ぶりに祖父に会った。

あまりに長い間、顔を合わせていなかったから、
どんな顔をして会えばいいのか分からなかった。
・・・ずっと逃げてきたから。

祖父の家には、祖父があぐらをかいている上に
幼い私が座っている写真が、飾ってあった。

 

祖父の遺品を整理していたら、
私が受取人の保険があったと母に聞いた。

私が幼い頃にかけてくれていた保険だった。

 

ずっと会っていなかった祖父の想いと、
これまでの私の、保険に携わる仕事の重みと厚みを改めて感じた。

「きちんとしろよ。」

祖父にそう言われた気がした。




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