口数の少ない 不器用な父の想い ・・・私は全然知らなかった
実家の父の書斎で、オレンジ色のファイルをみつけた。
父は頑固で、仕事しかして来なかった人だ。
小さい頃から、怒られた記憶はあっても、
運動会も来てくれないし、旅行なんてもってのほか・・・。
ささいなケンカで家を飛び出して、
会話することすらなくなった。
みつけたファイルを開くと、
父の生命保険、そして私の子どもの学資保険。
受取人はすべて私になっている。
口数の少ない、不器用な父の想い。
・・・私は全然知らなかった。
今度会ったら、父に一言伝えよう。
「お父さん、ありがとう・・・。」