母そっくりな自分が嬉しかった
年末になると、母はいつも宝くじを買っていた。
「歳を取って宝くじ当てて、何に使うんだろう?」といつも私はあきれていた。
今年で母の七回忌。
母の事を考えていて、ハッと気が付いた。
「宝くじを買っていた母の想い」に。
もうとっくに大人になって、自立している私達子どもに、
当たりくじで何かしてあげたい。
当たりゃしないのに。母の想いに涙があふれた。
そして、今の私。
もうとっくに成人した自分の子どもたちを喜ばせたくて、
受取人を子どもにした保険にたくさん入っている。
子どもたちが揉めないように、それぞれ受取人用の
「きちんとファイル」を作ってもらった。
宝くじを買ってた母と、保険にたくさん入っている私。
母そっくりな自分が嬉しかった。