まだ小さな孫がそんな心配をしてくれていたなんて
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・・・あなたはこうならないで
あなたは私の生き写し
子どもはいくつになっても 心配なのに
私がいなくなっても か弱いこの子を守ってあげたい
私が一緒にいられないあなたの未来に
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こんな思いをするのは私で最後にしたい
「僕は良い夫だろうか?」 「僕は良い父親だろうか?」
たったふたりの家族なんだから
パパの夢とママの夢
母そっくりな自分が嬉しかった
せっかく助かった命 妹の幸せは私が支えるんだ
こうして笑い合えるのは 大切に想い合ってるからなんだろうな
文字の横には 水滴がにじんだ跡があった
あなたの事はいつだって大事に想っていたのよ
家族との幸せな毎日 でも これからも当たり前にあるのだろうか?
頭の中は微笑みかける父の顔しか浮かばなかった
最後まで母がきちんと育ててくれたことを知って 涙が止まらなかった
花火を見上げていた母の頬を 一筋の涙が流れた
・・・これでやっと恩返しができる
父さんは全部見ていたよ
夢を語る彼女に 知って欲しいと思った
お調子者だったアイツが いつの間に・・・
自分のやりたいと思った事をやりなさい
この安心感が「健康の秘訣」なのかもしれない
大きな財産を残してやる事はできないが これは私の想いだ
その言葉には いつもの軽さは感じなかった
もう少し私のお母さんでいてください
私 ガンだって・・・
これからも見守っていてね お母さん
母が作る味噌汁は具だくさん
・・・普段の父らしくない 素直なことば
あのとき「ありがとう」って言えなかったじゃない
僕は父親らしくできているでしょうか?
遠く離れているが これで少しは想いが伝わっただろうか
江戸っ子の母らしい ぶっきらぼうな優しさ
今までできなかった分も含めて ここから親孝行を始めよう
父と母の娘で本当に良かった
お母さんって本当に心配性
ずっと私の将来のことを考えてくれていたんだね
親に頼られた嬉しさ いつかはくる最後のときの悲しさ 色々と考えてくれた優しさ
そのとき家族を救ってくれたもの
・・・懐かしい母の手
やっと親孝行できるような気がした
だからあの時 母は不安を感じていなかったのだ
母が用意してくれていたもの
失ってから初めてわかること
素直にありがとうが言えなくて・・・
これからも息子を頼みます 心でつぶやいた
思い浮かぶ母の顔は 笑顔に変わっていた
・・・信じて待っていてくれてありがとう
そうだったんだ だから父さんはこのファイルを・・・
私は一人っ子
母にも少しは安心してもらえるかな?
どんな想いで これを遺したのだろうか
父の訓示
妻が働いていた理由
あと何回 この日を迎えられるのだろう
届けられた想いに涙があふれた
今年の冬は孫とかまくらを作らないとね
いつからかな?手紙が二通になったのは
父は私が産まれたときどう思ったのか?どんな気持ちだったのか?
動かない右手を 泣き笑いしながら握り締めている嫁がいる
小学校 中学校 高校とどんどん自分から はなれてゆく娘の姿が目に浮かぶ"
父を想いながら 久しぶりに息子に戻った時間だった
それは遠く離れていても 何か大きなものでつながれていた
父の想いに触れて涙がこぼれた
一度も会うことはなかったが 父はやはり私の父だった
・・・ちょっと遅いプロポーズ
2人のことを認めてくれるもの
自分が重い病気のときに なんて優しい人なんだろう
自分だけのためじゃなかったんだ
命をかけて 私たちのこと 考えてくれてたんだね
30年前からの父と母の想いがそこにはあった
家族の想いが ひとり残されたこの子に注がれている
いいかげんだと思っていた親父の背中
あなたのもとに生まれ 育てられて本当に良かったよ
・・・今日のお父さんはとても かっこよかったです
・・・僕はそんな人間になれたかな?
僕を守るために用意してくれてたんだね
私は保険の仕事をしています
・・・お母さん ありがとう
ちゃんと言ってくれないとわからないよ・・・
娘が拾ってきた子猫
自分の命を込めて考えられる人たちが 私も歳をとったときにいるだろうか?
縁起でもない話なんだけど だからこそきちんとしておくべきなのよ
・・・ケンカばかりの僕たち夫婦
父さんのおかげで もう一歩父親らしくなれたような気がした
私は父に愛されていたのだろうか?
なんで教えてくれなかったの?
お前にも 守らなきゃいけない人たちができたんだろ?
・・・胸の奥がぎゅっと締めつけられる
私の想いと母の想いをつないだもの
彼を突き動かしたものは・・・
はじめての一人暮らしを 温かく見守ってくれているもの
待っててね 早く帰ってくるから
おまえたちには逢えない だからできる事を考えたんだ
何も心配しなくていいよ
「妻の為 息子の為・・・」
このファイルを開かなくてもいい日が 一日でも長く続きますように
ボクの父は ヒーローだった
あと何年あるのだろう? この父と語り合える時間
命の決断を迫られた日
産まれたばかりの孫 満面の笑みで抱きかかえていた父
いつもわたしのあとをついてきていた弟 ・・・頼もしくなったね
介護施設にいる 父から届いていたもの
そんな父だからこそ 母はずっと連れ添ってきたのだ
たとえ独り身でも 守るべき人はいるんじゃないか
私は本当に祖父に愛されていたんだな・・・
もう見ることができない 父の背中
ひさしぶりに会うたびに 歳をとってゆく両親
家族には秘密で病気と闘っていた父
たいせつなものが増えていく だから怖くなる
10年遅れた「ありがとう」
・・・私は母に なんて残酷なことをしてしまったのだろう
今まで楽しかったよ ありがとう
「ファイル」と「家族」から はなれて歩き出す
僕も君を守れるように しっかりしないとね
父さんも考えてくれていたんだね
またお姉ちゃんの真似をするのね?
じいちゃん ありがとう
おやじの想い・・・きちんと受け取ったからな
だいじょうぶだよね?死なないよね?お母さん
・・・パパとママがいなくなったらどうする?
大人になった息子に これからの私ができること
父さん もっと話しておけばよかった
考えておいてね 私が死んだあとのこと
俺に何かあったとき 息子もこんな想いをするのか・・・
「人が人を想う」ことの本当の意味
俺に万が一のことがあったらさ・・・
このささやかな光景が 今ぼくたちをつつんでいる
もう僕の抱っこじゃ守れないかな
今は伝わらなくてもいい でも守ってあげるから
私のことちゃんと見ててくれたんだね
ひとりにしないで・・・
父さんと母さんのように 私もこの子を守っていくよ
もし僕が死んだらどうなるのだろう・・・
いつのまにか 頼もしくなった娘
ずっと一緒だったふたりきりの母娘
母がよく作ってくれた ひじきの煮物 ・・・まだ上手に作れないや
もしもクローン人間が作れるとしたら 僕をよみがえらせてもらえる?
・・・大人になってもかわらない 母のぬくもり
最後にまともに会話したのは いつだったかな
仕事はまだまだ 半人前やけどな
父が私たちを守ってくれていたように これからは私が母を守っていこう
・・・孫の顔を見るまで 私もがんばるわ
だいじょうぶ ボクがおかあさんをまもるよ
このろうそく なんでこんなにおっきいの?
僕は大丈夫 死なないから
夢を支える 父の自転車
私のこと どう想ってるんだろう・・・
いつ誰に 何があっても・・・ なんて 考えたくないのはみんな一緒
これまでと違う毎日を送っていくのが 今日からの僕の責任だ
今は私が母を助けてると思ってたのに
娘へ そしてもうひとりの娘へ
「わかってるよ・・・」 いつも聞き流す私
これからの父さんの誕生日は 僕が祝ってあげるよ
ありがとう 必ず合格してみせるよ
女手ひとつで私を育てた母 どれほどの苦労をしたのだろう・・・?
妻の分まで長生きして この子達を支えてあげようと思った
幼い頃の父の記憶はほとんどないが・・・
埃まみれの父の部屋 父の想い・・・
「ごめん」とも「ありがとう」とも言えない僕に 父が渡したもの
孫を通して 血の繋がった家族を感じた
ベッドの上の父 変わらぬ母への想い
口数の少ない 不器用な父の想い ・・・私は全然知らなかった
息子の誕生日 夫の想い 家族の未来
田舎の父と母 僕はもうあと 何回逢えるのだろう
父さんあんなことばかり言ってるけど 本当はずっと応援してたのよ
子供の頃の父を思い出し なんだか嬉しく思えた
俺もいつまでも元気って訳にもいかないしな 何かあったときは 母さんを頼むぞ
ああそうか 次は私の番か 大丈夫 守ってあげるからね
ひさしぶりに会った母は どこか無理をしているように思えた・・・
怖がることはないのよ これはね 私たちが生きている“証”なの
東京へ旅立つ息子へ 夢を壊さないために 渡したもの
いつもは私の好きなようにしていいよ と言ってくれる彼が 今回ばかりは引かなかった
君はそれでも優しい声で 「気にしなくていいよ」と笑ってくれる
初めて感じた 母の愛
父からもらった 最初で最後の手紙
生まれ来るわが子に 父のような愛情を注ごう
これから過ごすお父さんとの時間を大切にしようね
母は「覚えてたんだね」と言いながら 少し泣いていた
不器用な父の家族への想いが伝わってきた
「あいつは不器用だから・・・」
初めて自分は死んでしまうんだと実感した
私の心配をよそにいつも楽観的で前向きな夫
結局私は彼の事をどこまで分かってあげられたんだろう
「俺に何かあった時は このファイルを見ろよ」
気付かされたのは 家族のことをきちんと考えることの大切さだった
・・・お父さんが一番家族想いやったんやな
「なんだか またプロポーズされたみたいだね」
お父さんは私のこと嫌いじゃなかったんだ
子どものころ 一緒に行った河原 もう祖母はいない
仲良しだったころの兄弟に戻れた
「今日は父さんの大好きな肉じゃがだからね」
父と母の 少しはにかんだ笑顔を 私は忘れないだろう
主人のやけにまじめな顔がたのもしかった
夫の手はいつもより大きく感じた
私はこの子に何をしてあげられるだろう
僕はそのファイルを抱きしめて 別の涙が頬を伝わるのを感じた
金婚式から五年経って 今度は何婚式って言うんだっけ
「いつまでも子どもだと思っていたけど 立派な女性になったな」
「実はね ・・・私ガンになっちゃって そんなに長くないのよ」
私はこんなにも愛されていたのかと思った
これからの両親のこと そして 還暦を迎えた妻のこと
結局自立したつもりでいても まだまだ子供なんだなと思った
普段知らない父の顔を見れて なんだかうれしかった
これから僕は妻を そしていつか生まれる我が子を 守ってゆく
姉からの電話 「明日遊びに行っていい?」
「赤いバラの花を十本ください」 少し照れくさそうな男性のお客様
父の書斎でみつけたものは・・・
「小さい娘の花嫁姿を見に行きたいしな」
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